西23-4 公所

三千分一地形図「東京西部」西23-4 公所(原図)
西23-4 公所(原図)
「西23-4 公所」と同じ範囲の現在の地図
「西23-4 公所」と同じ範囲の現在の地図

「西23-4 公所」の情報
属性 内容
図番・図名 西23-4 公所(ぐぞ)
測量・測図年 昭和18年12月
地図の種類 原図、印刷図
地図の区分(描図法) 縮小図
地図に含まれる現在の行政名・町名 町田市金森・南町田、相模原市南区上鶴間・上鶴間本町、大和市つきみ野・下鶴間・中央林間
地図に表示されている注記 行政名:高座、相模原町、南多摩、南村、大和町
町名・集落名:金森西田、上鶴間中和田、下鶴間公所、鶴間町谷
河川・池沼・上水名:境川
豆知識 ①地図全体の特徴
・縮尺1/4,000で作成された縮小図で、左上には印刷図に仕立てる際の図郭の引き伸ばし寸法が記されている。
・等高線は5m間隔で描かれており、主要な地名や地物の注記は、書き込みと貼り込みが混在している。
・また本図は、西23の9面のうち唯一原図が現存している図である。原図では中央部や左辺の一部が黒く変色しているが、印刷図では地物が問題なく描かれているため、作成後の保管過程で生じた変色と考えられる。
②地図に描かれた内容から読み取れること
・図には、上辺中央から右辺中央下へ流れる境川が描かれており、これを境に右側が現在の町田市、左側が相模原市南区と大和市に分かれる。図の中央下に見える「大和町」は、1960(昭和35)年の市制施行により大和市となった。他の旧町村の変遷については前述しているため、ここでは触れない。
・本図の境川は細かく蛇行しているが、現在は河川改修により直線化されている。また、「西23-1 中和田」と同様、本図でも東京都・神奈川県境が一部にしか描かれていない。県界記号は太く目立つため、図の煩雑化を避ける目的で意図的に省略した可能性がある。
・左下の70m~75m等高線の間を黒い太線が描かれている。これは、相模原市側では深堀川、大和市に入ると目黒川と呼ばれる河川で、最終的に境川へ合流する。河川沿いに低地特有の水田記号が見られないため一見わかりにくいが、地理院地図で確認すると、本図の北西に位置する小田急小田原線・相模大野駅付近に、南側から台地が侵食された地形が認められ、本図の描写と整合する。
・図の左辺下隅から下辺中央にかけて、破線とケバ記号を組み合わせた直線状の線が描かれている。これは、1887(明治20)年に完成した日本初の近代水道である横浜水道の敷設ルートで、相模川・道志川の合流点から横浜・野毛山浄水場へ導水していた施設である。地図上では白抜きの帯状で示されており、この線の下に導水管が埋設されていた。
③その他
・地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)で印刷図を閲覧できる。
・参考文献:『多摩地形図』(之潮)ほか