西12-9 天文台

三千分一地形図「東京西部」西12-9 天文台(原図)
西12-9 天文台(原図)
「西12-9 天文台」と同じ範囲の現在の地図
「西12-9 天文台」と同じ範囲の現在の地図

「西12-9 天文台」の情報
属性 内容
図番・図名 西12-9 天文台(てんもんだい)
測量・測図年 昭和17年6月
地図の種類 原図、印刷図
地図の区分(描図法) 詳細原寸図
地図に含まれる現在の行政名・町名 三鷹市大沢・野崎、調布市西町・深大寺北町・深大寺元町
地図に表示されている注記 行政名:神代村、三鷹町
町名・集落名:大沢、坂上、坂下、下畠、深大寺、堂山、野崎、野水、羽沢、原、山野、吉野西
官公庁・研究所名:国際時報所、天文台
会社・工場名:東京飛行機製作所調布工場
河川・池沼・上水名:野川
陸軍施設名:東部第百八部隊
豆知識 ①地図全体の特徴
・「東京西部」の原図群は昭和17年6月に最初の20面が作成され、本図はその中の1面として描かれたものである。
・縮尺は1/3,000、等高線は1m間隔で描かれている。図郭外に貼り込まれた測量年・縮尺バーなど4か所の整飾を除けば、地図面は細密で統一感のある線描で構成されている。
・「東京西部」の原図群の中でもとりわけ完成度が高く、本サイトではその精度を踏まえて「詳細原寸図」としている。
②地図に描かれた内容から読み取れること
・図の左側のおよそ3分の2が現在の三鷹市、右側が調布市の範囲である。旧町村の変遷については前述しているため、ここでは触れない。
・この図の印刷図では現在の国立天文台の範囲が白地になっているが、原図には当時の天文台の施設配置や校内道路などが詳細に描かれている。「天文台」は、1888(明治21)年に海軍省観象台跡に設置され帝国大学に属したのち、1924(大正13)年に現在地へ移転した。
・天文台敷地内には「国際報時所」の建物があり、その西側には無線電信電柱を示す記号が4本描かれている。国際報時所(三鷹国際報時所)は、世界各地の天文台から送られる時報信号を受信し、日本の標準時を決定していた組織である。史料には、終戦直前まで同所の長波受信アンテナとして高さ60mの電波塔が4本設置されていたことが記録されている。
・図の左端上から中央下にかけては、段丘崖(国分寺崖線)を示す密な等高線が描かれている。段丘崖下には野川とその支流が形成した谷底平野が広がり、その南側は立川段丘面となる。段丘崖上の武蔵野段丘面に、先に述べた天文台が位置している。
③その他
・地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)で印刷図を閲覧できる。
・参考文献:『多摩地形図』(之潮)ほか