西26-3 日向

三千分一地形図「東京西部」西26-3 日向(原図)
西26-3 日向(原図)
「西26-3 日向」と同じ範囲の現在の地図
「西26-3 日向」と同じ範囲の現在の地図

「西26-3 日向」の情報
属性 内容
図番・図名 西26-3 日向(ひゅうが)
測量・測図年 昭和18年10月
地図の種類 原図、印刷図
地図の区分(描図法) 縮小図
地図に含まれる現在の行政名・町名 所沢市山口、東村山市多摩湖町・廻田町、東大和市湖畔・狭山
地図に表示されている注記 行政名:入間、北多摩、所沢町、東村山町、大和村
町名・集落名:堺、狭山、日向、回田
鉄道名:西武鉄道村山線、武蔵野鉄道多摩湖線
駅名:さやまこうえん、さやまこうえんまえ
豆知識 ①地図全体の特徴
・縮尺1/4,000で作成された縮小図で、左上には印刷図に仕立てる際の図郭の引き伸ばし寸法が記されている。
・等高線は5m間隔で描かれており、主要な地名や地物の注記が書き込まれている。
・原図の図郭外右上には朱色で『軍事秘密』の押印があり、その上から印刷図に見られる『極秘』の文字が記された紙が貼られている。
②地図に描かれた内容から読み取れること
・図の上半分を東西に走る道路を境に、北側が現在の埼玉県所沢市、南側の湖水面(村山貯水池〈多摩湖〉)を含む広い範囲が東大和市、その東側が東村山市に相当する。図に記されている「東村山町」は、1964(昭和39)年に市制施行して東村山市となった。他の旧町村の変遷については前述しているため、ここでは触れない。
・村山貯水池のダム堤体の東側には、破線で公園路(庭園路)が描かれている。ここは1937(昭和12)年に整備された狭山公園である。周辺には、西武鉄道村山線「狭山公園駅」と、武蔵野鉄道多摩湖線「狭山公園前駅」が開業しており、「西26-2 金乗院」で述べた観光客誘致合戦の状況が、この図からも読み取れる。なお、多摩湖線は現在の西武多摩湖線にあたり、狭山公園前駅は北へ約400m移設されて「多摩湖駅」となっている。村山線は、戦後の西武園駅への新線開業に伴い1951年に廃止された。
・ダム堤体の末端には、湖面に突き出す橋と円形の地物が描かれている。これは前述の取水塔で、1925(大正14)年に完成した「村山下貯水池第一取水塔」である。現在も当時の姿をよく残しており、"日本一美しい取水塔"と称され、東京都の歴史的建造物に選定されている。
・ダム堤体の南側で貯水池の水を流しているのは北川である。1912(明治45)年作成の1/5万地形図では、北川は丘陵地内の低地を流れ、水田を形成し、その流域には宅部(やけべ)・上宅部・内堀・石川の集落が点在していたことが確認できる。
③その他
・地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)で印刷図を閲覧できる。
・参考文献:『多摩地形図』(之潮)ほか