西11-9 境北部

西11-9 境北部(原図)

「西11-9 境北部」と同じ範囲の現在の地図
| 属性 | 内容 |
|---|---|
| 図番・図名 | 西11-9 境北部(さかいほくぶ) |
| 測量・測図年 | 昭和18年4月 |
| 地図の種類 | 原図のみ |
| 地図の区分(描図法) | 原寸図 |
| 地図に含まれる現在の行政名・町名 | 武蔵野市桜堤・関前・境、小金井市梶野町、西東京市新町 |
| 地図に表示されている注記 |
行政名:小金井町、保谷町、武蔵野町 町名・集落名:上保谷新田、境、上水端、上水南、関前、西原、樋口、水吐、山中、山野 学校・教育・運動施設名:興亜専門校、都立武蔵高女校 会社・工場名:日産光学保谷工場 橋梁名:境橋、桜橋 河川・池沼・上水名:千川上水、玉川上水 |
| 豆知識 |
①地図全体の特徴 ・縮尺1/3,000で作成された原寸図で、図郭外の上・下・左には印刷図の寸法が記されている。 ・等高線は5m間隔で描かれているが、図郭外にある修正指示を除けば、手描きの痕跡がほとんどなく、地図用紙に複写した図のように見える。 ② 地図に描かれた内容から読み取れること ・図の大部分は現在の武蔵野市に相当し、左辺中央から下部は小金井市、玉川上水および千川上水より北側は西東京市の区域である。旧町の変遷については前述しているため、ここでは触れない。 ・図の右上に広がる白地部分は境浄水場である。本サイトでは「原図(無描)」として扱っているが、この区分が軍事施設だけでなく、境浄水場のようなインフラ施設にも適用されている点は興味深い。 ・図の左下には「電線(電力線)」の地図記号がわずかに描かれており、本図を含めて4図幅にわたって続いているようである。ただし、下側の2図幅は白紙で覆われており、施設の詳細は確認できない。おそらく変電所が地物遮蔽されていると考えられるが、上側の2図幅には電力線が描かれているため、その扱いの違いが際立っている。 ・左下に描かれた「興亜専門校」は現在の亜細亜大学、中央に描かれた「都立武蔵高女校」は現在の都立武蔵高等学校・附属中学校にあたる。 ・玉川上水は、1653(承応2)年に多摩川を水源として開削された上水で、江戸市中への給水と沿川地域の新田開発を支えた重要な水路である。多摩地域では、玉川上水が武蔵野台地を東西に貫いて流れ、その途中から野火止用水・小川用水・千川上水などが分水している。「東京西部」の地図には、玉川上水をはじめ、武蔵野台地を潤した上水・用水・分水が地表・地中に分けて詳細に描かれており、史料としての価値も高い。なお、分水路の様子については、「江戸時代の分水路の表現」として別途資料を作成しているので、こちらを参照されたい。 ・千川上水は、1696(元禄9)年に本郷・下谷・浅草方面への飲料水供給と、沿川の農業用水を目的として開削された全長約22kmの用水路である。この図では、玉川上水の境橋付近から分水し、北西方向へ流れている。現在は上水としての役割を終えているが、下水道局多摩川上流水再生センターで処理された再生水が流れている。 |